前回に続いて、芥川賞最年少受賞作品、読んでみました。
内容:
『インストール』で文藝賞を受賞した綿矢りさの受賞後第1作となる『蹴りたい背中』は、前作同様、思春期の女の子が日常の中で感受する「世界」への違和感を、主人公の内面に沿った一人称の視点で描き出した高校生小説である。
長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとするクラスメートたちに、初実は溶け込むことができないでいた。そんな彼女が、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。彼は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルに、初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知る。にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンであった。(amazon >> より)
感想:
初めてです。
本を読んで、こんなにムカムカしたのは・・・(苦笑)。
という訳で、今回さらに辛口(前回の辛口 >>)です。
読んでてホントにムカムカしました。
なにがって、この主人公の女の子に。
自分を特別な人間だと思いたい気持ちは、わからなくもない。
自分に心当たりのある部分も、無くはない。
でも。
ここまで”他人を見下す気持ち”を濃縮還元されると、いくらなんでもムカつきます。腹がたちます。それも、彼女(主人公)が見下している人たちの方が、よっぽど”いいひと”ばかりです。
なので、たびたび出てくる比喩表現も、とてもついていけませんでした。
他人の優しい気持ちを始めっから疑ってかかって(わかろうともしてない)、”特別な自分”に酔いしれている(それも、濃縮還元)女の子から出てくる言葉に、なにを思えばいいのか・・・。
主人公の弱さの部分も無くはないのですが、私はまるで説得力を感じませんでしたし。(だって、このコがリアルな世界にいたら、もっと厳しい環境(人間関係)だと思うから。)
・・・というわけで、綿矢さんも全くだめでした・・・。
この作品が、芥川賞を受賞していると思って読んでいるのも、一因かもしれません。
で、この回の芥川賞2作品を読み終えての感想なのですが、同じ年代のコがこれらの作品を読んだらどう思うんだろう?ということが、知りたいと思いました。amazon の解説には「主人公の内面に沿った一人称の視点で描き出した高校生小説である。」とかあるし。なんか、”ホントにそうなの?”と。
私はとうに、この時期を過ぎてしまったけれど、なんだかどちらも”今の大人が好みそうな現代女子高生像”を書いていそうだなぁ・・・と思ったので・・・。
うーん。
なんかすごく、暗い・嫌な気持ちになる。
話題になった芥川賞最年少受賞の2作品は、私にとってあまりいいものではありませんでした・・・。



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