とてもスリリング。

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内容:
源氏物語を巡る、10年ぶりの書き下ろし小説。美人国文学者が水の会社の役員との恋愛を経ながら、失われた源氏物語の一章の謎を解く。6章全てを異なる形式、文体で描き日本文学の可能性を極限まで広げた傑作。 (bk1 >> より

感想:
とても勉強意欲をかき立てられる本でした。
源氏物語を軸にいろいろな文学論(というのかな?)が繰り広げられ、”あぁ、もっと知りたいなぁ”とか”ちゃんと源氏物語を読んでみようか”という気にさせられました。(「明石」で挫折しました。田辺さんの「源氏がたり」は読んだんですが。)
途中で泉鏡花の話もでてくるのですが、私が泉鏡花を読んだのはずいぶん昔で、(話を)思い出せずにちょっぴりヘコんでみたり・・・。

お話は、私がはじめに思い込んでたんで ”なかなか源氏物語が出てこないなぁ・・・”とか思ってたんですけど、”あぁ、そういうお話なんだ”と納得いったら後はスルスルといけました。源氏物語の「輝く日の宮」に近づいていく過程が、とてもスリリングでした。面白かったです。

丸谷才一さんはエッセイしか読んだことなくて(それも、かなり昔)その印象が強かったんですが、この本を読んで、なんだか圧倒されました。
いろんな文体が盛りだくさんで、でもそれぞれが活かされてて。
あまり小説は出されないそうですが、また機会があれば、読んでみようかな。

ところで。
その、だいぶ昔に読んだエッセイ(題名は忘れました・・・)で、いくつか覚えている話があって。
辛い麻婆豆腐が苦手だというお話だったんですけど(なんで覚えているかは、自分でも謎)。
その印象があったからかどうか、このお話の中のいろいろな料理が、どれもすごく美味しそうでした。丸谷さん、食べることが好きなんだろうなぁと勝手に想像してます(笑)。

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